寺田寅彦「藤の実」を読む

私たち10期生の恩師、山田功先生が新しい本を出版されました。

今回はカラー写真も多く、その写真は12期生の川口修さんが撮られたものだそうです。

表紙も藤の花を想わせる素敵な色合いです。

来年1月に店頭に並ぶそうなので、書店で見かけられましたら是非手に取り、ご購入頂けたら、と思います。

(以下、山田先生の案内文より抜粋)

寺田寅彦の「藤の実」が全てわかる。

『寺田寅彦「藤の実」を読む』

山田功・工藤洋・松下貢・川島禎子共著

窮理舎 2022.1発行 定価2000円+税

 身近な不思議を取り上げた寅彦の名随筆「藤の実」に、とことん解説を加えました。

身近だが意外と知らない藤の実を山田功と川口修(春日井高校12回卒業生)は、3年にわたり、数百の藤の実のはぜるのを調査。はぜる潮時の気象条件を確認しました。そんな記録も写真とともに掲載。さらに三人の共著者が、専門の切り口で、解説を加えています。複雑系科学が専門の松下貢氏は「「藤の実」によせて:偶然と必然のはざま」と題し、植物生態学が専門の工藤洋氏は「植物生態学からみた「藤の実」」と題し、高知県立文学館主任学芸員の川島禎子さんは「「藤の実」にみる連句観」と題して書いておられます。関連資料ももれなく掲載。読後、藤の実への関心がぐんと増すこと間違いなしです。

山田が書きましたところは、自費出版をした『教科書に掲載された寺田寅彦作品を読む』(リーブル出版・2020)の中の「藤の実」に加筆訂正を加えたものです。

令和4年1月発売予定です。大型書店の自然科学(一般物理・物理)の書棚でご覧ください。